りかさん 梨木香歩

旅行の間に読み終わりました。
「からくりからくさ」よりこちらの方が好きかもしれません。

とはいえ「からくりからくさ」を読んでから「りかさん」を読むのが「からくりからくさ」を素直に読めるかも。「りかさん」を読んじゃうとイロイロ知りすぎちゃうよね。「ミケルの庭」も載ってるし、こちらは混じりけなく「からくりからくさ」のネタばれ話だしさ。

蓉子と麻子さんとりかさん三人の会話が、やさしくて好きでしたね。
でも、麻子さんの言う「人形遊びをしないで大きくなった女の子」話の流れで言わせたのか本気で梨木さんが言ってるのか、あまりそういう事をして遊ばなかった私としては、ひっかかりました。
あと「女の子が人形遊び」なら男の子は?どうなのさ。ともねぇ。

「ミケルの庭」は、上にもネタばれと書いたが「からくりからくさ」のその後の話です。
だもんで「からくりからくさ」の4人の女の子達の、その後の暮らしぶりがかかれてます。が、彼女たちの暮らしというのは、うらやましいのですがイロイロあやうく無謀におもえる。とくにマーガレットをなんとかしてやってほしい。
梨木さんは彼女のその後は書かないんだろうか。
このままでは私の中では彼女が小さなトゲのように残りそう。

りかさん (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)